タイ・収穫地レポート

タイの首都・バンコクから車で6時間・・・ミャンマー国境沿いの山岳民族の方々の村へ、野生蜜蜂の蜂蜜を収穫する地帯を見学に行きました。(2008年3月)

 

早朝のドンムアン駅。ここでタイ人の友人と一緒に待ち合わせ。朝早い5時半頃でも駅には大勢の人がいます。もしかしたら、この駅で夜を明かした人たちでしょうか。

車でナコムパソム県に向 かっているうちに、夜が明けてきました。

 

見渡す限りのホーモック・プラー、これはタイの伝統的な蒸し魚料理です。すりつぶした魚や蟹を使います。ピリッと カレー味が効いたとても美味しいお料理。

 

ナコムパソム県で、とても綺麗に掃除され、手入れの行き届いたレストランに案内されました。 ここでしばらく休憩して再出発するのかと想像していましたが、なんと、この清潔なレストランのオーナーである、アンティー(おばちゃん)が、もともと「野の蜂蜜」を山岳民族から買い取る商売を始めたのだとか。

 

その野生蜜蜂の蜂蜜を、学生時代から好んで食べており、工場で瓶詰めして一般市場へ販売できる形態にしたのが、タイのヘルシーメイト事業部立ち上げを行ったMs. Chantimaディレクターでした。

 

アンティー(おばちゃん)を乗せて、アンティーの甥っこも護衛?として付き添いで同乗し、車はどんどん乗る人が増えていきます。そして走る道にも緑が増えてきました。

 

「ここからどれくらい?」 すでにバンコクからナコムパソムまで1時間以上、走っています。 「5時間くらいかかるよ」 とのこと。

車はどんどん、山岳エリアへと向かっていきます。

 

アンティー(おばちゃん)に、日本から持ってきたグリーンティーのお菓子などプレゼントして、色々なお話を聞かせていただきました。もう70歳を超えるアンティー(おばちゃん)、今までさまざまな商品を扱ってきたプロの商売人です。

 

今回たずねる収穫地についても教えてくださいました。彼らは、Kariang Patakoyoe(カーリアン族のパターンカヨー・グループ)に属します。ベジタリアンの部族でビルマとの国境近くに居住しています。自然崇拝をしており、動物は食べません。蜂蜜の巣から蜜を収穫する際にも、祈りをささげてから行います。

途中で、大きな河の傍を通りかかりました。このあたりは河の上に家を建てる民族の住まいがあり、多くの観光客が訪れるそうです。

美しい自然に囲まれた住まいが見えます。漁の網が見えます。人影もちらほらと・・・。

そして、車は小さな山岳民族の村にたどり着きました。

 

花の樹が多い、静かで美しい村です。そこで山岳民族の蜂蜜収穫担当者の方を車に乗せると、今度は森へ向かいます。

そして、車を降りてここからは徒歩で2キロほど先の森へ向かいます。

 

川では子供達が水浴びをしており、奥に見える住居からは家事をする煙がのぼっています。川の水は透き通っていて、冷たくてとても気持ちが良いところです。

 

そして、森の中を歩いていきます。

 

カメラで撮影しながら歩いていると、「写真は帰り道でも撮れるから、早く先へ進もう!上手く巣が見つかるかわからないから!」と、急かされます。

30分ほど、汗だくになって歩き続け、ついに見つけました・・・!

 

この茶色くて大きく・・・下部がぼってりと丸みを帯びたものが野生の蜜蜂の巣です(写真中央)。

 

みつばちの種はPeung Laung(大黒蜂)と呼ばれ、日本で言うとスズメバチのような大型の蜂です。けして人の手に飼いならされないため、野生の巣から蜂蜜を頂戴します。

もう少し、近くで見るため、険しい山道を登りました。

 

山は小高い丘となりますが竹や多くの木が茂り、足元は落ち葉でツルツル滑ります。仲間に背中を押されたり、ひっぱってもらって登りました。 やっと巣の真下にたどり着きました。

 

もう、全員が汗びっしょりです・・・。と、思ったら、このあたりの山岳民族の方は汗をかいていませんでした。気候に慣れていらっしゃるのですね。

 

「野の蜂蜜」は、このような野生の蜜蜂の巣から、夜に収穫されます。昼間は危険ですので、夜になると煙を巣の下でいぶし、蜂たちが逃げたところを、器用に竹で作ったお手製はしごを使って、巣の近くまで素手・素足で登っていきます。

 

そして、巣の下部に穴を開けて、ぽつりぽつりと落ちてくる蜜を、一滴・一滴手で収穫します。この時、蜂の子や女王蜂を殺したりしません。そうやって 自然環境を破壊せず収穫された蜜は、ナコムパソム県の工場へ運ばれ、しばらく寝かせて天然の発酵ガスを落ち着かせた後に、瓶に詰められます。

 

もちろん、ブリス・プランニングのスタッフは工場へも見学へ行ってその衛生レベルをきちんと確認しております(ここだけの話ですが、日本国内の古い食品工場よりよほど綺麗でした)。

そして、収穫地の見学の後は、山岳民族の方のご自宅にご招待いただき、美味しいご飯を頂いて帰りました。

 

「今度は、3日くらい時間をとって、また遊びに来なさい」とありがたいお言葉を頂きました。とても、充実した見学ツアーとなりました。お力を貸していただいた皆様、本当にありがとうございました。

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